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エルフの森

柔らかい声色が じわじわと侵食してくる
イマジナリな事象で 戯れ遊ぶ
現実が想像の中と重なりかけて 身を強張らせた
何でもない瞬間だったのだけれど

この金属の輪がなければ 僕はもう少し深く潜っただろう
そうして辿り着く場所は いつか見たあの景色なのだろうけど
悪癖は変わらずこの胸の中に
それでも手を伸ばさないのは 多分戯れが好物だからだ
ずっと変わらないなと 自嘲したい気分だ
メインよりもアペタイザ

エルフのように森の中で舞い踊っては
人に戻って里に帰るよ
ifを思ってはどこにも辿り着かない
行動を伴うことなど刹那だってない
一緒に踊ってくれないか
ただ、単に、愉悦を得たいだけだけど
この体で

いつかみたいに横顔を盗み見る
そっとそっと 見るだけだ
たとえば僕がこの金属の輪を持っていなかったなら
このレイヤに配置されていなかったなら
きっと手を伸ばしただろう 透けた手を
だけど僕には帰る家があるから
羽ばたこうとちっとも思わない
エルフはいつだってイマジナリな森で踊る
この森から出てはいけない
出られない訳では決してないのだろうけれど

白い部屋の隅に 万一にでも追い詰められたとき
どんなダンスを踊るだろうか
森の出口は見えなくて だから安穏としている
そのときは多分 受動ではなく能動で
そういう思考を抑圧している
触れてはいけない その出口に

今日も 明日も 外側だけさわる
エルフは森の中で 今日も戯れ遊ぶ





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