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秋の鴨川
鴨川の流れを眺めては 洗い流す
なくさなければならない慕情を
この身の内に留めてきた
理不尽で間違えた尊い心を
メランコリーと悪癖は良く似合う
水の流れる音が少しずつ削る
いつか綺麗なモニュメントになる
それまではどうか苛んでくれ

カウントダウンが終わる
何事もないかのように日常になる
薄闇の中の笑い声
綺麗な横顔
遠くへゆく

一音だって漏らさずに
笑顔で見送るだろう
働かない頭で
衝動を拾おうともがく
この体にある筈の大切なもの

あと少しで帰る
もう少しでいなくなる
喜びや悔しさや楽しさを
どうやって伝えればいい

一雫だって零さない
幸せを願う
それでも刻みつけたい
君には僕がいる
僕には君がいる

どんな形であっても
占めてたい
口がない僕のただ一つの願い
京都で密やかに祈る
その空間に在ることを
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新緑のとき
霧の町に迷い込んだ
世界はただ白く ただ寒かった
少し晴れ 視界が開け
そうしたら潤んだ新緑が
生きていると 誇らしげに
生命の只中で 曖昧な僕等は
他愛もない言葉を投げながら
皮肉混じりの軽口を叩きながら歩く
終わるなんて想像できない
僕等は生きている この刹那に

春が過ぎ
それでも花は咲き乱れている
見渡す限りのオレンジ
そして路傍の色々な野花
草叢を踏みしめながら
足を少し濡らしながら
横着をして近道を探す

行き先にあったのは
どことなく海を思わせるマテリアル
少し違うらしい嗜好で
故郷を思いながらそれを手にする
僕の故郷 君の住処
いずれそうなる凪を思い浮かべる

夜が訪れ 逃げ込んだ暗がりで
紡ぎ出されたのはコーラル
少し濁った柔らかい朱
ああ また海に会った
君の故郷 僕の故郷

思考が緩む
この町に着いたときみたいに
霧が立ち込める
波に飲まれる
溺れる

また大人の振りをした
それでもあの緑が体に刻みついた
次にこの色を見るときは
今日を思い出すだろう
潤んだ新緑の中にいた
幸福な日を思い出すだろう

瞬間の美を好む難儀な思考
ただ あの日の町は 美しかった
僕等の住処から遠く離れた山の中
そこに僕等は存在した
確かに

この葉が落ちるとき 全てが途切れる
それでも僕は
温度が欲しい
ただ 今
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桜の季節を待つ
臆病になった君と僕は
触れるか触れないかで海を揺蕩う
探りながら 抑えながら
互いに手を伸ばせる位置を求める
地平線を越えぬようステップを止めるなら
そんなにつまらないことはない
桜のリキュールは白熱灯の下で
赤みを失い琥珀色をしていた

押しては引き 波のよう
ちょうど当てはまる場所を探す
どれくらいなら当然に温度を得られる
君が見てないところで逡巡する

規則なんて捨ててしまえば良い
その内在するものは僕等には不要と
確信させるためにプリンティングを試みる
何でもない自然当然なこと
と一人呟く
君のところまで届けば良い
感応すれば良い

桜の季節に何も持っていない
次の春 何かしらを刻めるだろうか
咲き誇る桜を見上げたとき
想起される事象を得られるだろうか
過日の人情話のように瞼の裏に情景を
君と共有したい
いずれ終わる平行
それまでを最大限尊ぶ道を歩きたいと願う
|lyrique | comments(0) | trackbacks(0)
視覚特性
君に合わせたフィルタ
僕には世界がピンクに見えた
同じ世界を眺めても
見え方はこんなにも違うのだと知る
僕の視覚で見る君は
奥底に柔さを隠し持っている
奥底をもっと知りたい
手触りを感じたい
そうして僕しか知らない輪郭を
確実なものにしたい

好奇心と劣情とが混濁する
人は見たいものしか見ない
君が見る僕はその網膜にどう映る
多分まだ口当たりが良いものだけだろう
それでいい 最後まで騙されてて
錯覚したまま 遊んでよ

似たような嗜好と思考
その鎧の成り立ちが良く見える
僕もずっと持っている
擬態が上手くなっただけ
見つけて欲しいなんて思わない
ただ君のそれを それ以外のものを
データベースに落とし込みたい

想像を超える思考をおくれよ
多分奥に 飽く程あるだろう
知りたい ただひたすらに
好奇心と劣情とが混濁する

人が好きで鏡のようで偽悪的で優しい君よ
僕にその手触りを教えてくれないか
|lyrique | comments(0) | trackbacks(0)
噛み合う予感
来るともしれない言葉を
何をするでもなく待ちあぐねる
心配だと言ったら 心配は嬉しいと
ただそれだけで 喜びを覚える
物理的な近さが 唯一欲望を満たすと知っている
だから即物的に 近付くことを欲する

焦らないで ゆっくりと
自分に染み渡らす
いつも暗がりで苦味を喜ぶ
たまに明るいところで下らない話をする
同じ時計をつけた 同じだけ時を堆積した
ただ2人きりの君は
少し頭がおかしくて 戯れの身振りばかりで
まるで鏡のようだ
共有したいと思うなら
もっと深く理解されたと 思わせることができる
隠された喜びを 紡ぐことだってできる
開けば良いのに その空間を
括弧付きの幸福で満たすのに
君にとって 最も煩わしくない形で
本当について 始まらないから終わらない形で

愛情深い現実主義者に
絡め取られてしまえ
そして一緒に踊ってよ
緩やかに戯れよ
その苦悩を溶かしてあげる
この情動を受け止めて
欲望ばかりに塗れる
利己性に吐き気なんてしない
元より こういう趣向なのだ
アイデンティファイ
壊れゆくのは君が僕か
僕は生来 こんなものだ
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暗い水槽の中
壊れゆく様を見て 昂ぶるものを感じた
弱った様子に庇護欲を覚えた
そのまま堕ちていって この手しか掴むものがなくなればいいのに
そうしたらいつだって 温度を与えるのに

仮初めでも 暖かさをあげる
深淵の何を見たの 探りたくなる
いつか海の町に帰ったとき
旅人を受け入れておくれ
その前に この灰色の街で
陽の当たらない場所で営めばいい

無意味な文字の羅列は 文脈により輝く
客体により特別な意味を持つ
思いの外手練れかもしれない
そうしたらただ共に踊るだけ
思いの外純粋なんだったら
波で飲み込むだけだ

綺麗なフォルム 芝居掛かった身振り
少し擦れた風態 アンバランスな構成要素
偽悪的な多分清廉なたましい
壊さないから
ただ抱きしめるだけだから
駆け込んでおいでよ
得意の客観視が
損なわれているかもしれないけれど

この手を掴んで どこにも行けなくなればいいのに
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島から飛び出した街で
同じ海から来た君と
海が無い街で邂逅した
同じ赤色とコーヒーが好きで
たった2人 同じ年に生まれた
端緒を掴もうと 旅先でコーヒーを探す
馬鹿みたいだけど 端々に浮かぶ

偽悪的な弱さを愛しく思う
ヴェールを被り そっと踏み込む
助けてあげる 本当だよ
だからその温度を 湿度を
この体に分けておくれよ

眼差ししか理解してないけど
今何も知らないけど
多分少し後には
もう少し知ってることが増える
そのとき君はどうする
私は 自明のことだ

その目を見つめることに 愉悦を感じる
もっと思考を開きなよ
そうしたら 多分楽しいと思う
私はただここで 抱きとめる準備をするだけ
ただここで 流れる道を作るだけ

そのフォルムが 癖のある声色が
思いの外繊細な心持ちが
隠し持つ嗜虐性が
嗜好する煙と 同じ匂いがする
始まることになっても 構わないと
今なら 言語化しない言葉で
響かせることができる
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瞬間だけ
手に入れてはいけないから 欲しくなる
全部は要らない ただ瞬間だけ欲しい
優しすぎる声色と 思いの外尖った言葉
沢山のものを背負っていて それに触っちゃいけないことは分かる

酩酊する様を見てたい 記憶を落とした間に触れたい
崩れていく様を見てたい この手で崩したい
沢山のもの そういうの 一瞬忘れて溶けて揺蕩って
日常に戻って 生活をしたい

どちらもが決して投げ出さないと知っているから
尚のこと瞬間が欲しくなる

掠りもしないと思っていたのに
思いの外切れ長で 良い周波数だから 引っかかってしまった 即物的
これから堆積する時間が より加速させるだろう
手を差し出す訳にはいかないから 様子をそっと伺う
まずはピースを拾い集める
私はまだ知らなすぎる
収集完了は意外と早いかもしれないけれど

良いイデア 構成要素
損ねてはいけないから 尚更崩したくなる

|lyrique | comments(0) | trackbacks(0)
くせものたちはへやのすみで
ひとかけら 鍵の言葉が口をつく
君は冗談めかしてはぐらかす
僕は己から剥がしてはぐらかす
その壁はまだ越えてはいけない
手探りで感覚だけ触る

少しの事象に一喜一憂する様は
まるで青い春のようだ
ただの戯れだと分かっている
そうして僕は暇を塗り潰す
だけど嬉しかったり悲しかったりは切実で
いつも通り僕は生きているのだと思う

近接は自然愛着を生むと 分かりきっている
生まれた愛着を嗜好品にする横柄さを
この体の中で持て余している
それでも麻薬のようにやめられない
もう開き直ってしまった

静まり返った 白い蛍光灯の下
広い部屋の隅
君を見ることはせず たわいない言葉を投げる
君も視線をずらして 柔らかい声を放つ
だいたいどうでもよくて
たまにほんの少しの切実が混ざる
どうにも心地良い部屋の隅は
これから幾晩も巡るのだろう

あるだろう激情を 引きずり出してみたくなる
また酩酊に頼りたくなる
臆病で脆弱だからね
踏み切るには 理由と転嫁先がいるんだ

そうやって僕は日がな生きていく
願わくば暫く戯れを見逃して
部屋の隅で遊んでよ


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エルフの森

柔らかい声色が じわじわと侵食してくる
イマジナリな事象で 戯れ遊ぶ
現実が想像の中と重なりかけて 身を強張らせた
何でもない瞬間だったのだけれど

この金属の輪がなければ 僕はもう少し深く潜っただろう
そうして辿り着く場所は いつか見たあの景色なのだろうけど
悪癖は変わらずこの胸の中に
それでも手を伸ばさないのは 多分戯れが好物だからだ
ずっと変わらないなと 自嘲したい気分だ
メインよりもアペタイザ

エルフのように森の中で舞い踊っては
人に戻って里に帰るよ
ifを思ってはどこにも辿り着かない
行動を伴うことなど刹那だってない
一緒に踊ってくれないか
ただ、単に、愉悦を得たいだけだけど
この体で

いつかみたいに横顔を盗み見る
そっとそっと 見るだけだ
たとえば僕がこの金属の輪を持っていなかったなら
このレイヤに配置されていなかったなら
きっと手を伸ばしただろう 透けた手を
だけど僕には帰る家があるから
羽ばたこうとちっとも思わない
エルフはいつだってイマジナリな森で踊る
この森から出てはいけない
出られない訳では決してないのだろうけれど

白い部屋の隅に 万一にでも追い詰められたとき
どんなダンスを踊るだろうか
森の出口は見えなくて だから安穏としている
そのときは多分 受動ではなく能動で
そういう思考を抑圧している
触れてはいけない その出口に

今日も 明日も 外側だけさわる
エルフは森の中で 今日も戯れ遊ぶ





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double happiness
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